都知事選に出馬した小池さんは潔いと思う。

小池百合子さんの東京都知事選出馬は政治家として素晴らしい行動だと思う。


ニュースで、最初に、突然の出馬表明を聞いたときは、だから女は組織の理論がわからないとかいわれるんだ、と一瞬思った。


しかし、小池さんの出馬には森元首相が難色を示しているという状況では、自民党内で立候補に意欲を見せても、推薦を取り付けるのは無理であろう。

 

 


小池さんの年齢を考えると、今回が都知事になるラストチャンスであろう。


国から補助金で首根っこを押さえられていない東京都知事は、政治家にとって、これ以上面白い仕事はないだろうと思う。


政治家にとって、自分が持っている能力のすべてを賭けるのに、これ以上の仕事はないと思う。


やってみたい、と思わないほうが政治家としてどうなのかと思う。

推薦してもらえないなら仕方ない、と諦めるようでは政治家失格だ。

敵の一人もいない日和見政治家に東京都の大統領は務まらないだろう。

 

小池さんの行動は、どうしたら都知事になれるのか、最大限の可能性を探った結果だ。

 

 


桜井さんは出馬を固辞したと報道されていた。


行政トップから、政治家へというのもおもしろいと思ったが、政治家と行政官とは異質なものだ。


決して政治家が上で行政官が下ではない。


行政官の仕事は、対立する利害関係者を何も問題などなかったかのように最終着地点へと導くのが仕事だ。

水面下で活動して、美しい予定調和の世界を築き上げるのが行政のプロだ。

 

 


対して、政治家は波風を起こしてなんぼだ。

嵐を呼び、民衆を議論の渦に巻き込まなければならない。

 

行政官は泥臭く、政治家は潔く。

 

小池さんの奇襲作戦は、政治家として美しい。